エッセイ

「干物のある暮らし」第五話 年暮る前に

2021年11月13日

緊急事態宣言が解除され、街にも少しずつ活気が戻ってきたように感じる。
社屋がある舞浜駅周辺にもキャリーバックを引く人の姿が多く見られるようになった。
やはり街に息吹を注ぐのは人である。
賑わう駅を後にバスに乗って会社へ向かう。

席に座り携帯電話を見ると、先日オンラインサイトで干物セットを注文してくれた知人からメッセージが入っていた。
到着した商品写真と共に『お歳暮も楽しみにしております!』とメッセージがあった。
知らぬ間に商品を購入してくれたことも嬉しかったし、たった一言気遣いメッセージを貰えたことで出勤前にやさしい気持ちになれた。
それと同時に贈り物を承って発送する責任をズシンと感じた。
美味しい商品をなんとしても届けなくては。

会社に到着すると社内では11月13日からの「お歳暮」承りを控え、ザワザワと熱を帯びはじめている。
2階オフィスでは商品カタログの撮影・製作から始まり、ダイレクトメールの発送準備や店頭のPOPの作成など、少人数で分担しながらサクサクと準備を進める。

1階のひもの工房でも「お歳暮」の準備に取り掛かっている。
職人が1枚1枚手作業で干物を開き、真空パックで丁寧に包装していく。
お歳暮では毎年人気商品の新巻鮭も手切りで姿造りに仕上げる。
新巻鮭を見ると年の瀬を意識せずにはいられない。
スタッフたちが切身をつくる眼差しは真剣そのもので、沸るものを感じる。
時代が変わっていってもまだまだ年末は魚屋の書き入れ時である。
その準備期間のピリッとした現場の空気が私は堪らなく好きだ。
工房の隅に積まれた空の発泡スチロールや木箱の山を見ると、スタッフたちの仕事量に圧倒される。
準備万端だ。

今日も働く職人の手仕事や心遣いがどうか届きますように。
さぁ今年もお歳暮の承りがはじまります。

拝啓

上質な海の幸に真心を込めて

この一年も制限が多い中での生活でしたが、お元気にお過ごしでしょうか?
今年も美味しい干物が出来上がりました。一枚ずつ職人が手作業で魚をさばき、ていねいに作りあげた自信作です。
冬のギフトセットは全国送料無料でご用意させて頂いておりますので、この機会にぜひご利用くださいませ。

敬具

令和3年11月13日
大川水産株式会社

新巻鮭イメージ

 

2021冬の贈り物